履歴書の書き方のアイキャッチ

工場・製造業に転職を考えたとき「未経験だけど挑戦してみたい」「今までの経験を活かしてキャリアアップしたい」などの思いから転職に踏み切ろうとします。

けれども、いざ工場・製造業へ応募を考えたときに、「どのように履歴書を書いたらいいのか」か悩んでしまうことがあるでしょう。

履歴書は、応募先の企業に自分のことを知ってもらうための大切な書類です。

そのため、軽い気持ちで履歴書を書き進めるのはおすすめできません。雑に扱われた履歴書や使いまわされた志望動機は、不思議なことに採用担当者に伝わり悪印象なものになります。

そこで、ここでは工場・製造業の履歴書の書き方の基本ルールとマナーや志望動機の書き方と例文、強みをアピールできる自己PRの書き方について紹介します。

工場・製造業への転職で履歴書を書くときの基本ルールとマナー

まず第一に、転職活動で欠かせないものが履歴書です。

面接前に採用担当者は履歴書を必ず確認します。履歴書を確認すれば、目の前にいる応募者が「いったいどんな人であるのか」や、「どんな人生を歩んできたのか」がわかるからです。

そのため、企業にとって履歴書は、応募者の基本情報を知るための大切な書類であるといえます。

履歴書の内容が大切なのはもちろんですが、履歴書が丁寧に書かれているかや、ビジネスマナーが身についているかなどの点についても採用担当者は注目しています。履歴書一枚で、応募者に対する評価が良くも悪くも変わる可能性があるため、高評価を得られるような履歴書を仕上げることが大切です。

そこでここでは、工場・製造業への転職で履歴書を書くときの基本ルールとマナーについて紹介します。自身のことを魅力的に伝えられるように履歴書を丁寧に仕上げていきましょう。

履歴書は丁寧に扱おう

まず、基本ルールとして履歴書は丁寧に扱いましょう。丁寧というのは、履歴書が折れていない・シワがない・汚れがない状態で、履歴書を渡された採用担当者が受け取ったときに不快な印象を持たない履歴書のことです。

汚れたり、折れたりした履歴書を渡したら「だらしない人」「常識がない人」という印象を与えかねません。

反対に、綺麗で丁寧に書かれた履歴書を見ると、「この人は丁寧に仕事をしてくれそうだ」という印象を与えられます。そのため、汚れたり、折れたりした場合は書き直しましょう。

その他のポイントとして以下の点があります。

  • 書き間違えは修正ペンを使わずに書き直す
  • 殴りがきのような印象を与えないように丁寧に書く
  • 誤字脱字がないようにする
  • 写真は適切なサイズ、服装、期限、表情のものを貼る

上記の点に気を付けながら、履歴書を作成していきましょう。

なお、履歴書の字が汚いという理由で不採用になることはありません。採用担当者がスムーズに読めるレベルの字であれば問題ないでしょう。

どうしても字に自信がない場合はパソコンで作成するのもひとつの手です。最近では、手書きでもパソコンでもどちらでも構わないという企業が増えていますので、手書き指定がない場合はパソコンで作成してもよいでしょう。

工場・製造業の経験者は職歴をしっかりと書こう

工場・製造業では学歴よりも職歴を重視する傾向があります。そのため、工場・製造業への転職の際の履歴書では職歴をしっかりと記載していきましょう。

履歴書の職歴欄は、いままですべての入退社歴、退職理由を簡潔記載するための欄なので、スキルをアピールするためには職務経歴書の作成をおすすめします。

実際に以下は私が作成した職務経歴書になります。

職務経歴書1

職務経歴書2

なお、職務経歴書の提出は自身のスキルや実績・成果などをアピールし仕事で活かせるスキルを確認するための書類です。前職も工場・製造業の場合は、細かく記載することであなたの経験や強みがアピールできます。

職務経歴書では以下の点について記載しましょう。

  • 扱ってきた製品について
  • あなたが担当していた業務について
  • どんな専門スキルがあるのかや、扱える機械やツールについて
  • どんな実績をあげたか

について具体的に記載してください。

工場・製造業では、職種・業務内容が多岐にわたるため詳細をわかりやすく伝えることがポイントです。そのため、業務内容だけではなく、扱える機械やツールについてアピールしていきましょう。

記入欄はすべて埋めよう

履歴書の記入欄は空欄にせず、すべて埋めるのが基本です。しかし、記入すべき内容がない場合は無理に記載する必要がありません。例えば、資格や免許を取得していない場合は空欄にせず「なし」と記入するようにしましょう。

本人希望欄は、希望する条件がある場合は記載してください。また、連絡が繋がりやすい時間帯の記載や、現職がある方については、入社可能時期の記載は重要です。退職手続きなどを考慮して、確実に勤務がスタートできる日を記載してください。

特に希望する事柄がない場合は、「貴社の規定に従います。」と記載しましょう。

なお、本人希望欄には、給与や待遇について記載するとマイナスな印象を与えてしまう可能性があるため、書かないことをおすすめします。

履歴書を渡すときのマナー

つづいて、履歴書を渡すときのマナーについてです。履歴書の提出方法はさまざまです。ここでは、①郵送②直接持参③メールで提出するときのマナーについて紹介します。マナーを心得ている応募者は、好印象を与えられるでしょう。

まず、履歴書は二つ折りで入れるのが基本です。

郵送の場合

履歴書を二つ折りにした状態で入る封筒に入れて郵送します。封筒の表面には、住所・宛名はもちろんのこと、履歴書在中と左下に赤ペンで記載してください。

また、受け取った相手への配慮を忘れないように、履歴書を郵送する際は送付状の同封が必須です。送付状には、あいさつ文と同封内容と枚数を記載しておきます。基本的にビジネスマナーとして、書類を郵送する際に送付状(添え状)を添付します。送付状がないと、マナーがなってない人という印象を与える可能性があるため、忘れずに添付してください。

例えば、以下は私が作成した送付状です。

送付状

なお、履歴書と送付状は、クリアファイルに入れて封筒にいれ、封を閉じる際はのりでしっかりとめてから郵送しましょう。

順番は以下のように上から送付状、履歴書、職務経歴書の順になります。

クリアファイルに入れる順番

履歴書を直接渡す場合

必ず、「履歴書在中」と記載した封筒に入れて手渡しをしてください。あわせて、履歴書をクリアファイルに入れてから封筒に入れることで汚れや破損を防ぎ、綺麗な状態で履歴書を渡せます。

受付に提出する場合は、封筒に入れた状態で提出をしてください。採用担当者や面接官に直接渡す場合は、封筒・クリアファイルから取り出して渡すようにしましょう。封筒ごと渡すと取り出す手間をかけてしまうためです。

直接渡す際は、面接官が履歴書をそのまま読める向きで、履歴書の下に封筒を添えて渡しましょう。ちなみに、直接手渡しする場合は、送付状や添え状は不要です。

履歴書をメールで送る場合

メールで送る場合は、履歴書をデータ化して送ります。ファイル形式に悩んだ場合は、「PDF形式」を選択するとよいでしょう。
企業から手書き作成の指示がない場合は、パソコンで履歴書を作成するのがおすすめです。

作成後は、ファイル名は「履歴書 氏名 送信日」に変更しておくとわかりやすくなります。メールの送信方法は、企業側からの指示に従いましょう。

取得済みの免許・資格は必ず記載する

さて、履歴書は応募者の基本情報を知らせる重要な書類だとお伝えしましたが、履歴書は自身がどんな強みを持っているかをアピールできる書類でもあります。

そのため、取得済みの免許や資格については記載していきましょう。免許や資格は、書類選考を突破するのに重要な項目です。

工場・製造業でこの資格があれば、この仕事を担当してもらえるなど、入社後の働き方について採用担当者もイメージしやすいためです。
ここでは、工場・製造業への転職で書くべき免許や資格についてや正しい記載の仕方について紹介します。

履歴書には資格の正式名称を記載する

免許・資格の欄は正式名称で記載するのが基本ルールです。普段、正式名称ではなく省略した略称を使用している方が多いとは思いますが、履歴書には正式名称を記載するようにしましょう。

以下のように実際の免許証にも省略した略称で書かれていることがあるので、注意しなければいけません。

履歴書の書き方イメージ2

そのため、主に工場・製造業で使用する免許や資格の正式名称を以下にまとめました。

正式名称・履歴書の書き方
普通自動車・普通自動車第一種運転免許 取得
・普通自動車第二種運転免許 取得
フォークリフトフォークリフト運転技能講習修了
玉掛け玉掛技能講習修了
クレーン運転士クレーン運転士免許 取得
電検・第一種電気主任技術者免許 取得
・第二種電気主任技術者免許 取得
・第三種電気主任技術者免許 取得
衛生管理者・第一種衛生管理者免許 取得
・第二種衛生管理者免許 取得
ボイラー技士・特級ボイラー技士免許 取得
・一級ボイラー技士免許 取得
・二級ボイラー技士免許 取得
MOSMicrosoft Office Specialist Excel 2019 合格
(ソフトのバージョンと種類も記載する)
TOEICTOEIC公開テスト 〇〇〇点取得

工場・製造業への転職で有利になる免許や資格は数多く存在します。上記のように取得済みの免許や資格があれば、履歴書に記載しましょう。

実務経験が重視される工場・製造業の仕事でも、資格を取得している人しかできない仕事がありますし、資格を取得していることで、資格取得のために努力できる人であることの評価にもつながります。

取得済みの免許や資格で、仕事の幅が広がるといったケースがありますので、しっかりと記載しアピールに繋げていきましょう。

工場・製造業の志望動機の書き方

さて、工場・製造業の転職の際に必ず聞かれるのが志望動機です。しかし、「志望動機の書き方がわからない」「どんな内容を書けばいいの?」と悩んでしまう方が多くいます。

工場・製造業では、今までの経験に加え、自身のコミュニケーション能力や体力、集中力をアピールしつつ、なぜこの企業で働きたいと考えたのかを伝えることが大切です。

また、応募先企業のホームページや求人票を確認して、どんな企業でどんな人物を求めているのかについて把握していきましょう。細かい情報が得られれば、担当採用者に響く志望動機がかけます。

ここでは、工場・製造業の志望動機に書く内容、職種・経験別の志望動機例文を紹介していきます。

工場・製造業の志望動機に書く内容

工場・製造業の求人案件が豊富にあることや、「未経験者歓迎」「誰でも簡単」などという求人票を見かけると、誰でも採用されるのではないかといったイメージから履歴書や志望動機の記載を軽く考える方がいます。

しかし、そのような考えから、適当な履歴書を提出することで不採用となってしまうことも少なくありません。

志望動機は、なぜこの企業で「なぜ工場・製造業で働きたいのか」「なぜこの企業なのか」など、応募動機を伝える欄です。履歴書を採用担当者が読んで「この人と働きたい」と思ってもらえるための重要な項目ともいえるでしょう。

そのため、履歴書の項目のなかで最も力を入れて記載する必要があります。なお、中途採用では、いくつもの企業に応募し履歴書を何枚も書くことがあると思いますが、志望動機の内容を使いまわすことはいい事ではありません。

応募先の企業の採用担当者に響く内容を準備しましょう。志望動機を読んで、社風に合った人材か、即戦力になるかどうかの判断がされます。

履歴書・志望動機で、「この仕事がしたい」「この会社で働きたい」という熱意を伝えられるようなものに仕上げていきましょう。

では、具体的に工場・製造業の志望動機に書く内容は以下の通りです。

  • なぜ工場、製造業で働きたいのか
  • なぜこの企業を選んだのか
  • 希望する職種や仕事に対する熱意、入社後の意気込み

を志望動機欄に記載できる内容にまとめていきましょう。

職種、経験別の工場・製造業の志望動機例文

次に、工場・製造業への転職で職種・経験別の志望動機例を紹介します。経験者の場合は、今までの経験に基づくエピソードや、なぜこの企業に転職したいと考えたのかという背景について深く説明すると即戦力として評価に繋がります。

未経験者の場合は、なぜ製造業に興味を持ったのかや企業の製品に対する思いを記載していくことがよいでしょう。

金属加工

金属加工の志望動機は、役立つスキルと金属加工で活かせる経験や実績をアピールしていきましょう。金属加工は立ち仕事が多いため、未経験者は体力があることや仕事に集中し淡々と作業にあたれるといった点についてアピールするのがおすすめです。

また、経験者は即戦力として活躍できる旨を記載し、希望する働き方について盛り込んでいくのもよいでしょう。

例えば、以下は実際にNC旋盤で金属を加工しているところです。

履歴書の書き方イメージ3

このような仕事をしたい方は、以下のような志望動機になります。

【経験者】

私は、自動車メーカーで金属プレス工の仕事に従事しています。自分が携わった製品が世の中に出て、人の役に立っていると思うと大変やりがいを感じていました。

今回、自身のスキルアップを目指したいという思いや、より多くの方に携わった製品を届けたいという考えから転職を決意しました。

貴社は企業規模が大きく、海外進出をしていることや高い技術力に魅力を感じ、この度転職を決意しました。入社できた折には、より技術を磨き貢献しながら仕事の幅が広い人材へと成長していきたいと思っております。

【未経験者】

幼少期からプラモデルやミニ四駆づくりが好きで、ものづくりに携わる仕事がしたいと思うようになりました。金属加工は、ロボットや機械ではできない手作業で行う工程があると知りより興味深くなり、挑戦してみたいという気持ちが湧き応募しました。

金属加工は、未経験ではありますが手先が器用なことや体力には自信があるため、貴社で自動車の部品加工に貢献できると考えています。

ライン作業

工場・製造業のライン作業の志望動機は、この仕事に魅力を感じた点と自信がある点についてアピールしていきましょう。集中力や注意力、忍耐力、体力について記載するのもおすすめです。

【経験者】

私は、電機メーカーの〇〇という製品の組み立てライン作業の仕事に携わってきました。

大変やりがいを感じておりましたが、より多くの方に携わった製品を届けたいという思いや、自身のスキルアップを目指したいという考えから転職を決意しました。

貴社の国内外へさまざまな製品を供給している点や、資格取得支援制度などのスキルアップを目指せる環境がある点に魅力を感じています。

前職では、組み立て工程の製造現場リーダーとしてメンバーの指導・育成も任されておりました。メンバーひとりひとりとの関係築くことで作業効率があがり、意欲的に業務に取り組める環境を作れたのではないかと感じています。

採用頂いた際には、これまでの経験を活かしながら製品の製造に携わり、いずれは工場全体を管理する仕事ができるよう努力して参ります。

【未経験者】

私は、これまでコンビニエンスストアでアルバイトを〇年間続けてきました。

毎週のように新製品が発売され、そのおいしさに毎回驚き、いったいどのように商品を製造しているのだろうかという興味が強くなったのが貴社を志望した大きな理由です。

ライン作業は未経験ではありますが、前職でも夜間の仕事を行っていた経験があり、体力には自信があるため、24時間稼働している貴社工場でも集中力を切らさずに働けると考えています。

貴社で製造に関する知識やスキルを身に着け、正社員として自分の仕事に責任を持ち、貴社のおいしい製品の製造に貢献したいと強く思っています。

食品製造

未経験者の方は、食品製造に関わりたいと思った経験やきっかけとなった出来事を盛り込んでいくことがおすすめです。また、企業が製造してる製品が好きであるということを伝えていくのもよいでしょう。

例えば、以下は実際の食品加工工場の作業風景です。

履歴書の書き方イメージ4

このような仕事をしたい方は、以下のような志望動機になります。

【経験者】

私は、お弁当製造工場で調理工程を担当しています。自分が携わった商品がお店に並び、お客様が購入してくれている姿をみて大変やりがいを感じていました。

その一方で、食品ロスや環境問題についても興味があり、まだ食べられるものが捨てられてしまうという現状に対して何か自分にできることないかと考えるようにもなりました。

長期保存が可能な冷凍食品は食品ロスの削減に繋がると感じ、冷凍食品製造に携わりたい思ったことが転職を決意したきっかけです。また、冷凍食品市場は拡大し続けており、消費者のニーズに合わせて変化し続ける市場で私も働いてみたいという気持ちと共に、取得しているボイラー技士の資格を活かしたいと思いから志望しました。

【未経験者】

高品質で安心・安全を確保があたり前に行われており、さらにおいしいを届けている貴社の〇〇という商品がこどもの頃から大好きです。食品業界は、食を通じて人々に幸せな気持ち届け、健康を支えている仕事であると感じ、転職を決意しました。

前職はサービス業と、畑違いの仕事ではありますが、これまで培ってきたコミュニケーション力を活かして、周囲のスタッフの方と協力して作業ができると思います。入社の際には、現場の戦力となれるよう貢献して参ります。

生産管理

生産管理の仕事は、工場の稼働・生産が円滑に進むためにさまざまな知識が必要となる仕事です。そのため、「ものづくりが好き」という理由だけでは、採用担当者の印象に残らない場合がありますので、生産管理と繋がるエピソードを含ませることがおすすめです。

なお、多くの場合は、経験者を求めていますが未経験者でも応募できる求人案件があります。未経験者の場合は、いままでの経験や入社後のビジョンを記載するとよいでしょう。

【経験者】

私は、お菓子の製造ラインの生産管理の仕事に〇年間従事し、コスト見直しや作業の効率化を図るため、生産管理計画の立案などを行ってきました。生産管理者として広い視野で工場全体を把握し、現場のスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。

貴社では最新設備の導入や海外工場の新設などを積極的に行っており、将来的には海外工場への赴任を希望している私にとっては大変魅力を感じ、転職を決意しました。

私も今まで以上に幅広いマネジメントに挑戦し、さらなるキャリアアップを目指し、生産管理者として成長し続けることで貴社に貢献したいと考えています。

【未経験者】

私は、アパレルメーカーで事務の仕事を〇年間務めてきました。必要資料の作成や顧客対応、在庫管理、データのとりまとめなどを行う仕事でした。元々細かい作業が得意なことと几帳面な性格で責任感を持ちながら仕事に励むことができると自負しております。

これまでの経験を活かし、興味があった生産管理の仕事に挑戦してみたいと思い応募しました。入社後は、貴社の研修制度を活用しながら知識を習得し、管理者として活躍していきたいと考えています。

事務

事務経験者の方は、今までの仕事内容を伝えることと、転職後に実現したいと考える目標や目的を記載するのがおすすめです。今回の転職で、叶えたいと考える事についても伝えていきましょう。

なお、未経験の方は、取得済みの資格や語学力などのスキルについてアピールしていきましょう。

【経験者】

私は、食品メーカーで工場事務の仕事に〇年間従事しています。仕事内容は、データ入力をはじめ、スタッフの入退社管理や請求書の処理などです。

工場内で働くスタッフの方が、問題なく作業ができるように細かい点などに気を配りながら、工場内がスムーズに稼働するようサポートしてきたました。

事務職としてさらなるスキルアップを目指していますが、現職では業務内容が限定的なため、多岐にわたる業務に携われる貴社の求人票を知り転職を決意しました。

今後は経験を積み、経理に携わりたいと考えているため簿記などの資格取得を目指しながら、貴社の成長に貢献していきたい所存です。

【未経験者】

私が事務を希望する理由は、自分のスキルを最も活かせる仕事が事務職であると考えるからです。私は、前職で営業の仕事をしていた経験から、営業事務の仕事をしたいと志望しました。

営業経験から、営業の方と同じスピード感を持って仕事を進めることを意識しながら仕事に励める自信があります。また、取得済みの資格のMOSやTOEICを活かして、貴社の営業チームだけではなく工場全体をサポートできるような事務員になりたいと考えています。

なお、どの職種でもいえることですが、仕事に対する熱意と採用後にどのような活躍や貢献ができるのかについても記載することが大切です。

入社後にどんな働き方をしたいのかイメージしながら、今までの経験とつなぎ合わせて志望動機欄を埋めていきましょう。

強みをアピールできる自己PRの書き方

次に、工場・製造業への転職で記載すべき自己PRの書き方について紹介します。志望動機欄は熱意を伝えるために重要な欄ですが、自己PRは自身の能力や人柄、魅力、強みを伝えるための欄です。

「自分はこんな人間です」そのため、「入社後はこんなことができます」とアピールすることで、他の応募者と差別化を図れるでしょう。

自己PRを考える際に大切なことは以下の点です。

  • 自身の強みやスキル、特技を把握する
  • 製造業で必要な集中力、体力、責任感の強さを武器にする

ここでは、上記の点を詳しく解説しながら、工場・製造業の自己PR例を紹介していきます。

自身の強みやスキル、特技を把握する

まず、自己PRの文を考える前に、自分自身の強み・スキル・特技を把握していきましょう。そのために、自己分析する時間を設けてみてください。

「自分の得意なことは何か」「自分はどういった点にやりがいを感じていたのか」「周りからの評価はどうなのか」「取得済みの資格やそれを活かした出来事は何か」などを、箇条書きにして書き出してみましょう。

「自分が思う自分」だけではなく、周りの方からどんな風に思われているかという点についても知ることで、自分自身が気づいてなかった自分の強みを知ることに繋がります。

なお、自分自身の強み・スキル・特技がどの場面で発揮されるのか、役立つのかという点について語ることが大切です。

製造業で必要な集中力や体力、責任感の強さを武器にする

また、工場・製造業では、集中力・体力・責任感がある人材が必要とされています。どれかひとつだけでも自信があったり、トータルで見てもこの3つのスキルが高いと感じる場合は、工場・製造業で活躍できる人材であるといえるでしょう。

・集中力

日本のものづくりは、高品質であるため日本だけでなく海外からも人気です。その高品質な製品を生み出し続けているのが、工場・製造業に関わる人々が高い集中力をもって製品と向き合っているからであるともいえます。

また、決められた時間の中で良い製品を生み出すためには集中力が必須です。

例えば、「集中して作業にあたるために、常に整理整頓を心がけている」など、集中することで時間を大切している点や、集中して作業したことで結果が得られた経験などを記載すると採用担当者に伝わりやすいでしょう。

・体力

「体力があります」という一見簡素に思えるアピールも、工場・製造業への転職では大きなアピールになります。

工場・製造業では、立ち仕事や力仕事があり体力が必要です。24時間稼働している工場では、夜間に働けるパワーがある人が必要ですし、体力があれば急な体調不良での欠勤なども少なく重宝される人材となるでしょう。

例えば、「体を鍛えています」「毎日〇㎞走っています」など具体的に伝えるのも効果的です。

・責任感

工場・製造業の仕事は、ひとつの製品が完成して、お客様の手に渡るまでたくさんの人が関わっています。そのため、ものづくりでは責任感を持って業務にあたることが工場の生産性の向上効率化に繋がるため、責任感が強い方は評価が高くなるでしょう。

また、責任感があることで、企業や周りのスタッフからの信頼が増してキャリアアップに繋がることも考えられます。

例えば、「前職では主任として製造チームを取りまとめていました」「〇〇さんは、困難を乗り越えられる力と責任感があると言われています」など、具体的にこれまでの経験や評価されたことを書くのがおすすめです。

使える自己PRの例文

なお、自己PRは「あなたという人がどんな人柄なのか」「この会社で頑張っていけそうか」という点について、判断するための材料のひとつになります。

ここでは、なかなか自己PRが思いつかないという方に向けて自己PR例を紹介します。

【特技を通じて集中力をアピールした自己PR例】

私の強みは、高い集中力で物事に取り組めることです。こどものころから、将棋が好きでたくさんの本を読み、さまざまな戦法を覚えてきました。

祖父に勝つために常に数手先を見据えながら一手一手を大切に指し、覚えた戦法で挑むことで、目標に向かって進む力と高い集中力、発想力が身についたと思います。

この集中力と発想力は、工場・製造業の仕事でも通じる部分があると考えており、業務にも集中して取り組むことで貴社の生産性の向上に貢献できると考えています。

【特技をアピールする自己PR例】

私の特技は、整理整頓です。ブームとなった断捨離を機に、モノを厳選して大切なモノに囲まれて生活をするようにしています。帰宅後は、必ず部屋と整えてから寝るようしており、部屋がリセットされると気持ちもリフレッシュされ、一日の疲れを癒すことができます。

これまでの職場でも、身の回りの整理を行い「あれがない、これがない」となることで探すための無駄な時間をなくせるように心がけてきました。

入社後は、日々の生活を大切にしてるのと同様に日々の業務を丁寧に進めていきたいと考えています。

【アピールポイントが体力しかないという場合の自己PR例】

私には、目標のために努力し続けられる体力があります。私は、中学校の頃からサッカーを続けており、試合で勝ち上がるために毎日のように練習し、体力をつけてきました。元々体力には自信があり、あまり風邪もひかず学生時代は皆勤賞をとるほどでした。

基本的に元気に過ごしているため、時々感じる体調不良には敏感で、違和感を感じた際には早めに休むことを心がけています。こうした経験から、自分自身をコントロールしながらこれまで元気に働き続けてきました。

貴社は、24時間体制でお菓子の生産を続けていますが、夜勤を含む変則的な勤務であってもこの持ち前の体力で十分に対応できると考えています。

どんなに小さなことであっても、少しでも自分が他の人より優れていると感じるのであれば、それはあなたのアピールポイントです。

まずは、自分自身を見つめなおして、強みとなる点を探していきましょう。他の業種では、あまり評価されないのでは?と感じても、工場・製造業であれば存分にその力を発揮できる場合があります。自分に自信をもってアピールしていきましょう。

まとめ

ここまで、工場・製造業の履歴書の書き方の基本ルールとマナーや志望動機の書き方と例文、強みをアピールできる自己PRの書き方について紹介してきました。

履歴書の書き方の基本ルールとマナーを知り、守ることで好印象を与えられる履歴書の完成に近づきます。

さらに、履歴書の中でも志望動機と自己PRは、「なぜこの会社で働きたいのか」「入社後にはこんなことができます」と自分自身の気持ちを伝えられる重要な欄です。

ものづくりに対する熱意やそこで発揮できる力について、これまでの経験と結びつけてアピールできれば採用担当者の印象に残る志望動機と自己PRになります。上記の例文を参考に、自分自身の言葉で伝えて採用をつかみ取りましょう。


工場・製造業に転職をするとき、ほとんどの人は転職サイトを活用します。転職サイトを利用しないで自分の力だけで求人を探すと、希望の条件を満たす求人を見つける作業のみならず、労働条件や年収の交渉・アポ取りなどさまざまな作業を自分でやらなければなりません。

そこで、転職サイトに登録することで、求人の紹介から労働条件や年収交渉だけでなく、履歴書や職務経歴書などの書類関係を送付するなど面倒な事務作業まで行ってくれます。

ただし、転職サイトによって特徴が違います。例えば「工場・製造業の転職に強い」「全国各地に強いのか、それとも都市部に強いのか」「20代・第二新卒が得意」「40歳以上でも転職を成功させてくれる」などの違いがあります。

転職を成功させるには、これらの違いを理解した上で転職サイトを活用しなければなりません。そこで、以下のページでそれぞれの転職サイトの特徴を解説しています。これらを理解することで、転職での失敗を防ぐことができます。