第二新卒で工場へのアイキャッチ

はじめて入った会社がやりたいことと違っていたり、人間関係がうまくいかなかったり、第二新卒と言われる時期に工場・製造業へ転職を考えている方がいます。

しかし、「転職がうまくできるか」「社会人経験が浅い」「第二新卒での転職は不利になるのではないかと」転職に不安を感じてしまうことも少なくありません。しかし、実際には、工場・製造業へ第二新卒で転職を成功させている方が数多くいます。

大学卒業後に就職して、短期間での転職が不利に感じてしまう第二新卒者の転職ですが、工場・製造業であれば、第二新卒者を歓迎する求人案件が豊富で、正社員として採用されることも可能です。

そこで、今回は、第二新卒者で工場・製造業に転職を成功させるために知っておきたい、スキルや、誰もが悩んでしまう志望動機の考えた方について紹介していきます。

若手の人材を求めている工場・製造業はたくさんある

まず、第二新卒について説明します。求人案件をみてみると第二新卒可、第二新卒歓迎などの文字を目にします。そもそも「第二新卒」には明確な定義はありません。

一般的には、大学卒業後3年以内の求職者を指すことが多いようです。年齢で言うと、大学卒業後から25歳前後とされています。

つまり、大学卒業後に就職し、社会人としてのビジネスマナーを身に着けている若者で、入社後数年で転職を希望する者が第二新卒と呼ばれています。

なお、企業によって25歳以上の年齢であっても第二新卒として受け入れているケースもあります。

また、工場・製造業では積極的に若者の人材確保をしていこうとする傾向があるため、第二新卒者や未経験者を歓迎する企業も豊富で、正社員として働くことも可能です。

第二新卒者・未経験者歓迎求人が豊富

工場・製造業では、人手不足が深刻な状況になっています。もの作りの現場では、高齢化が進行しており、その高齢者層が退職することにより、今後さらなる人手不足が予想されています。

それに加えて、工場・製造業で働く若者が減少傾向にあるため、将来を担う人材確保に向けて、技能継承していかなければなりません。そこで、工場・製造業では若者を積極的に採用しており、第二新卒者を求める求人案件が豊富に出ています。

なお、第二新卒者を積極的に採用している理由としては、第二新卒者であれば前職で基本的なビジネスマナーを身につけていて、人材育成にコストが少なくて済むというメリットがあるからです。

例えば、以下は茨城の医薬品の生産・製造の求人です。

第二新卒で工場への求人票1

こちらの求人の仕事内容は、医薬品の製剤・放送機器のオペレーターです。求める人材は、未経験者・第二新卒歓迎となっており、第二新卒者にはおすすめの求人案件です。

月給は、185,000~396,000円と幅があり、経験やスキルを考慮した給与が決定されます。スキルがあれば、最初から高収入を得ることもできるでしょう。

このように、工場・製造業では、未経験からはじめられる業務が多く、転職後にスキルや経験を身に着けられるため、経験者だけを採用するわけではなく、第二新卒や未経験の方でも採用されやすい業界であると言えます。

第二新卒で転職したいと考えているけれど、職歴が浅くて不安に感じている方でも、あなたにあった工場・製造業で、経験を積みながら働くことができます。

また、工場・製造業であれば、前職が製造業で合った方はもちろんのこと、前職が異業種であっても工場・製造業であれば、チャレンジすることが可能です。

例えば、以下は、埼玉の軟包装材(パッケージ)製造の求人です。

第二新卒で工場への求人票2

こちらの求人では、未経験者も第二新卒者も歓迎しており、若年層を求めています。さらに、意欲と実績次第で2~3年でリーダーなどの責任のある立場になれる可能性もあります。

このように、工場・製造業への第二新卒での転職は、将来的にキャリアアップを目指すこともできたり、働いていく中で、必要な資格を取得したりと将来性がある仕事です。

つまり、第二新卒だからと言って、工場・製造業に転職時に不利になるということはありません。それどころか、第二新卒を歓迎している企業がたくさんあります。

正社員として働くことが可能

さらに、工場・製造業であれば、第二新卒や未経験者であっても正社員として働くことが可能です。

正社員として働くメリットは、以下になります。

  • 雇用と収入が安定
  • 福利厚生の充実
  • 教育制度の充実

している点です。

「第二新卒からの転職だと正社員として採用されるのは難しいのではないか」「正社員として雇われなかったらどうしよう」などと心配する方もいますが、工場・製造業の求人案件がたくさんありますので安心してください。

例えば、以下は東京の鋼線メーカーの製造管理の求人です。

第二新卒で工場への求人票3

こちらの求人は、第二新卒歓迎で正社員採用となっています。製造管理や、生産性と品質の向上、コスト削減などの改善業務に取り組む仕事です。

基本給は月給212,000~284,000円ですが、賞与が平均4.6ヶ月分支給されるため、予定年収が400万~550万円となっています。そのため、新卒の平均年収といわれている250万円よりも高い収入を得ることも可能です。

工場・製造業では、残業も少なく、賞与が支給される求人案件が少なくありません。第二新卒であっても、高収入を目指せる可能性がありますので、目的に応じて求人案件を探していきましょう。

また、第二新卒となると大手企業への転職はできないのではないかと感じる方がいるのではないでしょうか。しかし、実際に求人案件を検索してみると、第二新卒を募集している大手企業が多数あることがわかります。

大手企業は、安定した雇用とネームバリュー、会社の将来性などに魅力があります。そのため、第二新卒で大手企業へ転職を考えている方は、大手企業へ転職はできないと決めつけるのではなく挑戦してみるのもよいでしょう。

例えば、以下は湖池屋の工場総合職の求人です。

第二新卒で工場への求人票4

こちらの求人は、ポテトチップスで有名な湖池屋の求人です。このように第二新卒を歓迎している求人案件のなかには、大手企業が出している求人案件もあります。

工場・製造業の大手企業も第二新卒者を採用していますので、第二新卒であっても大手企業で働くことも可能です。

大手企業に転職することができれば、将来的に幅広い業務に携われる可能性が高まります。しかし、経験やスキルによって給与が決定されるため、社会人経験が少ないと月給が低い場合があります。

転職直後は給与が求めている金額より低くなる可能性もありますので、求人案件をよく確認しましょう。

いずれにしても、工場・製造業の正社員の求人案件は大変豊富です。第二新卒であることが、転職のハンデになることなく応募企業を見つけられます。

転職サイトで「正社員 工場 製造業」と検索すると何万件もの求人案件がでてきます。そのため、あなたに合致した求人を検索するために、具体的にどのような仕事をしていきたいのか明確にさせておく必要があるでしょう。

今すぐに高収入を目指したいのか、将来的に昇進し役職に就きたいのか、残業が少ない仕事がいいのか、などそれぞれに転職の目的が異なれば、合致する求人案件も異なります。

まずは、しっかりと、自分はどのように働きたいのか考えて転職活動を進めていきましょう。

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第二新卒で工場・製造業に転職するために必要なスキルとは

さて、第二新卒者が転職を進めるうえで必要なスキルなどはあるのでしょうか?ここでは、企業側の第二新卒者に対するイメージや転職で必要なスキルについて紹介していきます。

まず、企業側は第二新卒者に対して以下のようなイメージを持っています。

  • 前職で、新人研修などを受けているため、基本的なビジネスマナーを身に着けている
  • 柔軟性があり意欲が高い
  • 新しい環境への適応力、斬新なアイデアを発揮

などのイメージを持っています。

つまり、第二新卒者に対してネガティブなイメージではなく、多くのメリットや期待を持って第二新卒者を積極的に募集しています。なかでも、工場・製造業は、第二新卒者を積極的に採用している傾向があります。

もちろん、工場・製造業で働いた経験や、業務に携わる資格が必要となる業務もありますが、特定の資格やスキルがなくても働くことが可能です。

工場・製造業の仕事は、マニュアル化されているところもあり、未経験者であっても働ける業務内容があります。

なお、工場・製造業の企業が、第二新卒者に対して求めるスキルは【若さ】【やる気】【柔軟性】【成長性】【ものづくりにチャレンジしたい気持ち】を求めており、第二新卒者の即戦力はあまり重視されていません。それよりも、真面目に長く働ける人材を求めています。

例えば、以下は東京の生産管理の求人です。

第二新卒で工場への求人票5

こちらの求人では、第二新卒者や未経験者歓迎となっています。求めている人材は、ものづくりで成長したい方、未経験からエンジニアに挑戦したい方、手に職を付けたい方などを歓迎しています。

今の状態で何か特別なスキルや資格がなくても、ものづくりに携わりたいという気持ちや熱意のある方であれば、正社員として採用される見込みがあります。

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志望動機を伝えるときのポイント

第二新卒者の転職は、はじめての転職となるケースが大半です。そのため、「志望動機はどのように記載すればよいのだろうか」「志望動機が弱く評価されないのではないか」などと不安に感じる方もいるでしょう。

企業は第二新卒者に「なぜこの会社に転職したいと思ったのか」という点を重視しています。それが、きちんと説明できないと、企業側は転職希望者に対して疑問を感じ、採用につながるような魅力を感じません。つまり、志望動機は、採用担当者を納得させるために非常に重要な項目です。

なお、はじめての転職で志望動機を伝えるポイントは以下になります。

  • 工場・製造業に転職したい理由をはっきりさせておく
  • 前職の退職理由を前向きな形で説明できるようにする

この2点になります。

このポイントについて詳しく説明していきます。

工場・製造業に転職したい理由をはっきりさせておく

はじめての転職で志望動機を伝える一つ目のポイントは「工場・製造業に転職したい理由をはっきりさせておく」です。志望動機を考える前に、まずは、転職したい理由についてよく考えてみましょう。

あなたが工場・製造業に転職をしようと決意したのはなぜでしょうか?その答えが、転職理由です。転職理由とは、今の職場から離れて、より良い条件や環境で働けるために、企業や職場を変える動機のことです。

例えば、以下のようなものです。

  • もっと高収入を目指したい
  • 新しいことに挑戦したい
  • ものづくりの現場で働きたい
  • さまざまなことに挑戦できる環境で再スタートさせたい
  • キャリア形成をしたい

このように人さまざまです。そのため、ポジティブなことばかりではなく、ネガティブな理由もあります。しかし、ネガティブな内容をそのまま伝えてしまうと相手に伝わる印象がよくありません。そのため、転職理由がネガティブな場合は伝え方を変える必要があります。詳しい内容については後ほど説明します。

一方、志望動機は、この企業で働くことで、自分自身が思い描いた仕事ができると確信した理由です。志望動機が説明できないと、前職でなければどの企業でもいいと思われてしまいます。

そうではなく、この企業であれば、「転職理由にある希望が叶えられる」「問題が解決できる」と確信し、この企業でなければならない理由が志望動機です。

面接では、「なぜ転職しようと考えたのか」「なぜこの会社を選んだのか」「なぜ工場・製造業で働きたいと考えるのか」という点について必ず聞かれます。

しかし、「なんとなく転職したいから」などといった理由では、採用担当者に自分の思いや考えは伝わらないでしょう。熱意が伝わらなければ、魅力的な人材ではないと判断され採用されることはありません。

まずは、自己分析して、なぜ工場・製造業で働きたいのか、なぜこの企業を選んだのかを考え、言語化できるようにしていきましょう。
転職理由をはっきりさせることで、志望動機にもその熱意や思いを反映させることが可能になります。

前職の退職理由を前向きな形で説明できるようにする

次に、はじめての転職で志望動機を伝える二つ目のポイントは「前職の退職理由を前向きな形で説明する」です。

採用担当者は、第二新卒者に対して前職の仕事や企業、環境に対する不満や企業とのミスマッチがあったのだろうということは理解しているはずです。

しかし、退職理由に関する質問に対してネガティブな答えであった場合、「この人は、自社に入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」といった感情がうまれてしまいます。前職を悪く言うことは何もメリットがありません。

そのため、前職の退職理由については本音でいえばさまざまな不満があるのかもしれませんが、前向きな形で説明できるようにしておくと採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

例えば、ネガティブな退職理由をポジティブ言葉で変換すると以下のようになります。

  • 給料や労働条件が不満→自分の働きを正当に評価してくれる会社で働きたい
  • 残業が多かった→効率的に仕事をこなし仕事とプライベートのメリハリをつけたい
  • 人間関係が苦痛だった→周囲と協力してチームワークのよい職場で働きたい
  • 仕事内容が不満→希望する憧れの仕事がしたい
  • 社風が合わない→自分の意見にも耳を傾けてくれる職場で働きたい

など、ネガティブな理由でも前向な言葉に転換することは可能です。

工場・製造業では、長期的に働いてくれる人材を求める傾向があります。応募先の採用担当者に「この人はすぐにやめそう」と思われないためにも、ネガティブな理由に隠れる前向きな自分の気持ちを探していきましょう。

第二新卒者の工場・製造業への志望動機例

次に志望動機は、「なぜこの企業で働きたいのか」を伝えることが重要です。工場・製造業は多岐にわたる分野があります。「なぜ工場・製造業なのか、なぜこの企業なのか、なぜこの職種なのか」と説明できるようにしていきましょう。採用担当者に「この人と働きたい」と思わせることが大切です。

また、前職が製造業の場合と、異業種からの転職で未経験となる場合では、志望動機も異なります。

例えば、前職が製造業のときの志望動機例

私は大学卒業後、自動車部品メーカーで製造オペレーターをしておりました。製造オペレーターの仕事にもやりがいを感じていましたが、今後は自分の仕事の幅を広げ、さまざまなことに挑戦できる環境で再スタートさせたいと考え転職を決意しました。

将来的には、海外工場で日本の技術を現地の人に伝えていきたいと考えています。そのため、確かな技術力があり、今後新工場の立ち上げが予定されている貴社あれば、実現可能であると考え志望しました。

もし、貴社で活躍する機会をいただけたら、これまでの経験を活かし、工場全体の盛り上げや新工場の立ち上げにも貢献していきたいと考えています。

このように、いままでの工場・製造業で培ったスキルや経験を強みに志望動機を考えていきましょう。さらに、将来的にはこうなりたいという熱意をアピールするとよいでしょう。何度もいいますが、一番重要なことは、「この企業でなければならない理由」です。

また、工場・製造業の仕事が未経験という方は、いままでの仕事と通じ合う部分やなぜ異業種に転職しようと考えたのかという点を言葉にしていきましょう。

例えば、前職は営業職で未経験者が製造業へ転職するときの志望動機例

前職は、自動車のディーラー営業をしておりました。車購入時のお客様の喜ぶ顔を励みに真面目に取り組んできました。

私は、もともと細かい作業や機械いじりが得意なこともあり、お客様が喜ぶ車の製造に携わりたいと考えるようになりました。特に、貴社で製造しているエンジン製造に魅力を感じたため志望しました。

未経験ではありますが貴社に入社した際は、前職で培った自動車関連の知識を活かしながら、専門的な知識を学び製造現場で生産性の向上に貢献できるよう頑張りたいと考えています。

志望動機で悩む方はたくさんいます。闇雲に考えるのではなく、まずは、なぜ転職しようと考えたのか、さらに前職の退職理由は何だったのかを理解し、そのうえでなぜこの企業で働きたいと思うのかを伝えていきましょう。

大切なのは、この企業で働きたいという熱意です。

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第二新卒者の転職には転職エージェントの利用がおすすめ

上記のように、転職理由や志望動機、前職の退職理由の伝え方など悩んでしまうものです。第二新卒者の転職は、大半がはじめてのことで不安を感じている方もいるでしょう。そこで、おすすめなのが転職エージェントの利用です。

なぜなら、不安に感じるはじめての転職活動も、専任のキャリアアドバイザーに、相談しながら進めることができるからです。

第二新卒者は、現職(前職)に対する不満から、「辞めたい」という気持ちが強く、その気持ちが先走り、転職の目的がはっきりしないまま転職活動をはじめてしまう方がいます。

しかし、転職目的がはっきりとしていない場合は、転職先でもまた同じ気持ちになり、転職を繰り返す可能性が考えられます。そうならないためにも、これまでたくさんの第二新卒者の転職を支援してきた実績のある転職エージェントを利用し、納得のいく転職を目指しましょう。

転職エージェントを利用することで、転職に関する悩みや不安に対するサポートし、さらに、応募する企業とのやり取りや交渉などもキャリアアドバイザーが担います。

現職で働きながら、転職活動を進めることは、簡単なことではありません。効率的に転職活動をおこなうためにも、転職エージェントの利用はひとつの手であるといえるでしょう。

まとめ

ここまで、第二新卒で工場・製造業に転職するために知っておきたいことについて紹介してきました。工場・製造業への転職では、若手の人材を求めている傾向があるため、第二新卒者は不利になることはなく、豊富な求人案件があります。

また、製造業から製造業への転職だけではなく、異業種から製造業へ正社員として採用されることも可能です。求人案件によっては、第二新卒者歓迎のものや将来的にキャリアアップを目指せる求人もありますので、転職後どのように働きたいのかを明確にしていきましょう。

なお、工場・製造業へ転職するときの志望動機は、転職理由と退職理由を思い返し「なぜこの企業に転職したいのか」という理由を考えていきましょう。

はじめての転職で不安な方は、転職エージェントを使ってみるのもひとつの手です。以上のことを踏まえて、はじめての転職を後悔しないように求人案件に応募していきましょう。


工場・製造業に転職をするとき、ほとんどの人は転職サイトを活用します。転職サイトを利用しないで自分の力だけで求人を探すと、希望の条件を満たす求人を見つける作業のみならず、労働条件や年収の交渉・アポ取りなどさまざまな作業を自分でやらなければなりません。

そこで、転職サイトに登録することで、求人の紹介から労働条件や年収交渉だけでなく、履歴書や職務経歴書などの書類関係を送付するなど面倒な事務作業まで行ってくれます。

ただし、転職サイトによって特徴が違います。例えば「工場・製造業の転職に強い」「全国各地に強いのか、それとも都市部に強いのか」「20代・第二新卒が得意」「40歳以上でも転職を成功させてくれる」などの違いがあります。

転職を成功させるには、これらの違いを理解した上で転職サイトを活用しなければなりません。そこで、以下のページでそれぞれの転職サイトの特徴を解説しています。これらを理解することで、転職での失敗を防ぐことができます。